理事長ごあいさつ

人と仲良くなりたい、いい関係をつくりたい、その様に誰もが思っているのではないでしょうか? その思いは一緒のはずなのに、知らないうちに何故か相手が離れていったり、怒っていたりという経験はお持ちだと思います。
自分の気持ちや心は相手に見えません。
だからこそ目で見える立ち居振る舞いや耳で聞こえる言葉遣いで誤解のない思いを伝えたいと思うのです。

新渡戸稲造の著書「武士道」のなかに「マナーは愛」と書いてあります。愛とは大切に大事に思う心です。人間ひとりひとり、顔が異なるように心も異なります。物の感じ方、受け止め方も違うのです。
「どうしてそのような考え方をするの?」と言われてもその人はそのような性格に生まれてきたのです。人は、顔を選んで生まれてきていないように、自分の性格も選んで生まれてきてはいないのです。

自分以外の人たちも少しずつ理解していくことができるような思いやりの心を子どもたちの心に育んでいけたらいいなと思っています。自分がされて嬉しいことをする、自分がされて嫌なことはしない。このことを相手の立場に立って考え、それを表現する思いやりのマナーを伝えていきたいと思います。
また、マナー教育サポート協会も全国に、新たなコミュニティを作り、そしてこの思いやりの輪がもっともっと広がっていくことを願っています。マナーという「かたち」一つ一つに込める思いをじっくり感じ、私たち、大人が子どもをそっと見守っていく灯りになりたいと思っています。

いつの日かあなた様とお会いできることを楽しみにしております。

理事長 岸田 輝美 (きしだ てるみ)